先日、ヤマモモの伐採とその代わりとなる木の植栽を行いました。
お庭のメインツリーである立派なヤマモモでしたが、よく見ると主幹の中身はほとんど蟻に食われていて、樹皮だけで立っているのに近い状態でした。台風などで万が一にも、道路側に倒れ誰かにケガでもさせたら大変ということで、かわいそうだが切ってほしい、というご依頼でした。
「今までここのご主人を強風や強い日差しから守ってくれてありがとう」と想いを込めて、酒と塩をかけてから伐採。おそらくこの木は20年ほど生きていますが、伐採作業自体は、いくつかの危険性に注意し手順を守れば、驚くほど短時間で済みます。あっけないです。
そして今度はこれからのメインツリーとなる木を植えます。「常緑樹で花がつくもの」というご要望に今回はフェイジョアを提案させていただきました。 しかし、クレーンが使えない状況で、入り口の幅も限られていたので、職人2人で運べるギリギリのサイズで植木の生産者さんに相談。幾つか見せてもらった中からこのお庭に合う形のものを選びました。ここは海からの風が強く吹く立地なので、竹で支柱をし、根が張るまでを助けます。
フェイジョアは南米原産の樹で初夏に花をつけ、秋には結実します。常緑なので、1年中かわいい葉っぱで楽しませてくれます。
今回は、持ってきた時点で実をつけていたので、ちょっと早いけど食べてみました。キウイのような味で、心地いい酸味と甘みでかなり美味でした。もう少し熟せばもっと甘みが増してくるでしょう。
お庭全体の
手入れで足元の草木をだいぶ整理したので、"心地よい空気の流れるフェイジョアのあるお庭"をこれから楽しんでいただけたらと思います。