1月2月は寒肥を中心に作業していました。
寒肥(かんごえ)とは言葉のとおり、寒いときに肥やしを施すことです。
地中に肥やしをいれることでバクテリアが活発に動き、時間をかけて栄養を持つ土になっていきます。そして新芽が動き出す春に、植物が土から栄養を吸収しやすい状態になるように逆算すると、1,2月頃に作業することになります。
化成肥料を地表に撒くだけでも効果はありますが、地面を掘り返して根の状態を管理することも寒肥のとても重要な役割のひとつです。
植木屋の仕事は季節に則していますが、寒肥は特にそれを感じる作業です。多くの植物が休眠期になる寒い冬に、暖かい季節にむけての下ごしらえをしていると、寒くて個人的にはあまり好きではない冬も、必要で、また悪くないものかもと思わせてくれます。