黒穂垣を作成しました。
いろいろなやり方ができる垣根なので、ある程度の下ごしらえは済ませてからお客様のお庭に持ち込むのですが、細かいところはお庭との相性を見ながら作っていきます。黒穂はワイルドな印象を与えるので、あまり凝り過ぎず、シンプルにすっきり仕上がるように心がけました。
自然の素材なので、作ってすぐのパリッとした感じも良いですが、時間の経過と共にだんだん味わいを増していきます。日々違う表情で楽しませてくれるでしょう。どんなにその道を極めた職人でも、時が作る味わいというのは出せません。
自然素材のデメリットである耐久性は構造を理解し要所に手間を加えることでかなり改善できます。庭仕事に携わる者として、利便性や合理性とは違う良さを紹介できたらと思います。